セラフィス学園

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教室に着くと、たくさんの人がいた。 目視で40人ぐらいか? 確かクラスはA~Eまであるはずだから……多いな。 「先生来るまで暇だねぇ……」 「そうだな……」 実際暇だ。 学生って言うのはこんなに暇なのか。 ……ていうかさっきからこっちに向けられている視線が気になるな。 何か話してるみたいだし……耳を傾けてみますか。 『ねえ、あれって……ユウタ様じゃない!?』 『本当だ! あのユウタ=シュラムだ! どうしてこのクラスに!?』 『何よ隣にいる奴……楽しそうに、むかつくわ!』 ふむ、ユウタは何かで人気なのかな? イケメン……もあるけど、それだけで視線を向けられているわけじゃないね。 それと悪かったね、普通の僕が隣にいて。 「しっかしギルドランクAってユウタって凄いんだね」 「ん? いや、凄くなんかないぜ? 魔術は全然出来ねえし」 「それは僕もだよ……でも、ランクAなんて普通なれないと思うよ?」 僕はユウタを褒めるけど、本人はそう思ってないらしい。 ふむ、少しは誇ってもいいと思うんだけど……何でだろうね? ランクについては……後で説明するとしようかな? 今言えることは学生でランクAはとんでもないって事だね。 「強くなりたいからさ……依頼をたくさん受けていたらなってたんだよ」 「目標を持ってるのは凄いと思うよ……生活費稼いだら十分だと思っちゃうよ普通は」 「低いランクの依頼でも強いのが出ないとは限らないしな……強くなることに越したことはないと思うぜ?」 強くなりたいからか……目標を持って依頼を受けているのは凄いね。 普通は何となくとかかっこいいところ見せたいからとかで受ける人が多いんだけどね……。 ユウタは慢心してないし、ランクAで満足しないで上を目指しているからいい見本だよ。 「そういえばさ、初日って何するのかな?」 「確か魔武器作成と使い魔召喚だったはずだぜ? 高等部になったら許可が出るはずだし」 魔武器作成に使い魔召喚か……その後は実践とかもあるのかな? ちなみに魔武器作成についてはランクA以上は高等部以下でも特別に許可が出ることになっている。 なのでユウタは既に魔武器を一つ作っていることになる。 まあ、二つ持っててもいいから別に問題ないけどね。
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