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「ふむ、決闘か……いいだろう、場は用意してやる」
「ちょっ!? 何言ってんすかラグさん!?」
「だが、日は改めた方が良いな……明日の午後の授業が俺担当だったからそこに入れるか」
いきなりラグさんが入ってきてそう言う。
話を聞いているとどうやら決定事項のようだ。
僕的には止めたかったんですがねぇ……。
ラグさんの話に二人は頷く。
明日かぁ……まあ、今日じゃなくて良かったと言うべきか?
「明日を覚悟しててよ!」
「それはこっちの台詞だ……叩き潰してやる」
ユウタの殺意が高すぎる件について。
いや、それが僕のためって言うんだから嬉しいんだけどさ。
「け、決闘って……大丈夫なのユウタ君!?」
「大丈夫だって……あんな奴に負けるほど俺は弱くない」
「が、頑張ってくださいっ……」
「ありがとな、ハル」
「男は気に食わんがハルが応援するんだ……負けることは許さん」
「おうよ、分かってるって」
ユイは心配し、ハルは応援し、カノンはハルが応援するから負けるなと言う。
ふむ、ユウタは愛されてるねぇ……恋愛的な意味は一人だけだけど。
そう思っているとユウタは僕を見る。
何か応援するべきかな?
「……僕はあいつの実力はよく分からないけどさ……勝てるよ、きっと」
「ああ、絶対に勝ってやる……そろそろ分からせてやらねえとなぁ……!」
どうやら中等部の時から絡まれていたらしく、怒りを露にしている。
そりゃあ、あんな感じで近づいてくる奴に構ってたらやってらんないね。
色々と問題は起きたけど、魔武器作成と使い魔召喚の時間は終わった。
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