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「~と言うわけで、今日はここまでだ……明日も元気に来るように……それじゃあ号令」
「ありがとうございました」
『ありがとうございました!』
ラグさんの話が終わり、号令をする。
今日は午前で終わり……魔武器作成とかがあったからかな?
と言うわけで放課後で教室内も騒がしくなる。
さて、僕も帰るかな?
「おーい! 一緒に帰ろうぜ!」
「ああ、ユウタか……いいよ」
ユウタに一緒に帰ろうと誘われるので僕はそう答える。
友達同士で帰るのは当たり前だしいいよね!
「あっ、私もいいかな?」
「ユウター?」
「おう、一緒に帰ろうぜ!」
ユイも一緒に帰ろうというので加える。
場合によっては二人きりにさせるけどね……。
「ハルちゃんとカノンちゃんは?」
「いや、今日はギルドで鍛錬したいからな……」
「わ、私も武器を使えるようにしたいのでっ……」
ユイが二人を誘うけど、鍛錬するみたいで断る。
いやぁ、真面目だねぇ……努力することは良い事だ。
「それじゃあ俺達で帰ろうぜ」
「うん、そうしようか!」
そんなわけで三人で外へ向かう。
「お兄ちゃん!」
「おおっと!」
外に出たと思ったらものすごい勢いで誰かが抱き着いてくる。
それを周りに気づかれないように魔力強化しながら受け止める。
抱き着いてきた誰かは男の子で、銀色のショートに軽く女装したら美少女に見えるほどに整った顔、標準より細く見える体型はあどけなさを感じさせるだろう。
この子が前から話していたヒイロ=セブンシー。
元光の貴族だったけど、今は僕の義理の弟である。
「わざわざ迎えに来たの?」
「うん、お兄ちゃんと一緒に買い物したいと思ったから来ちゃった……迷惑だった?」
「いや、そんな事はないよ」
ヒイロは後ろにいる二人を見て、ちょっと申し訳なさそうにしている。
友達と帰る所を邪魔したと思っちゃったのかな?
大丈夫大丈夫、寧ろ丁度良かったよ。
どうやって二人きりにしてやろうかなとか考えてたし。
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