使い魔召喚

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「……契約にそれは関係ない……俺は、貴女を護ると誓う……」 「あっ……これが、契約……?」 「これでマスターも少量だが、魔力が使えるようになったはずだ……本当は全部開放してしまいたいのだが……俺にはこれが限界だ」 少年はハルの前で片膝を着いてそう言うと、ハルの手の甲に契約の証が刻まれる。 この契約の仕方は騎士のやり方だ。 この子は騎士をやっていたのだろう。 ……ていうか待て、まさかこの子はハルが魔盲なのに気づいている? しかもほんの少しだけど解放した? 「解放……ですか?」 「マスターは気づいてないんだな……貴女は魔力なしではなく、魔盲だ……解放すればここにいる人ほとんどを遥かに超える魔力になる」 「わ、私にそんな魔力が……!?」 少年の言う通りだ。 だからこそ解放は慎重にやらないとね。 ただ解放するだけだと魔力暴走を起こして爆発が起きちゃうからね。 そしたらこの国消える可能性あっちゃうんだよね。 一番楽なのは本人自身で解放なんだけど……余程のことが無い限りあり得ないなぁ。 「な、名前は何て言うんですか……?」 「俺は……テイクだ」 「は、はい……私はハルと言いますっ……これからよろしくね……?」 ハルが微笑みながらそう言うと、テイクは「ああ」と返事をする。 うーん……騎士で召喚される程……何だろ? まあ、そんな事もあるんだなと自己完結して……次は僕の使い魔召喚か。 普通に終わってくれよ……? 「それじゃあ次は僕だね……期待せず見ててねー」 「よし、お前ら全員正座で待機!」 「さっきの仕返し!?」 僕の使い魔召喚の時間なので魔法陣の上に立つと、ユウタの声で皆正座しやがった。 くそぅ……さっきの仕返しがユウタァーーーッ!! まあ、でも無視してやればいいもんね! そう思いながら魔法陣に血を垂らして……? 何も変化なし? ちょ、それは流石に予想してなかった……ん? 魔法陣が光り出して……!? いや待ってこれ―― 「リキっ!?」 ユウタの声が聞こえる。 皆も何か言おうとしたけど……その前に魔法陣に飛ばされる。
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