ΦωΦ

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「あの、すみません。その子猫、実は」  息を切らせながら話す伊藤に対し、細い目の者は言う。 「事情は、周りの人から聞きました。子猫は慣れない環境に戸惑うものだから、環境に慣れるまでは静かに見守ってやりんしゃい」  そう言って子猫を撫でる細い目の者。目にも留まらぬ速さでキャリーに子猫を入れ、微笑みながら蓋を閉めた。
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