ニャンコ大追跡

ΦωΦ

「それでは、うちで猫達が待っているでね」

　細い目の者はキャリーに向けて手を振り、猫カリカリが積まれたケッタマシーンを走らせた。伊藤は何度も礼を言い、頭を下げて細い目の者を見送った。そして、細い目の者が招き猫から離れ見えなくなった頃、伊藤は顔を上げ、キャリーを抱えてメイドカフェに戻った。

　そして、キャリーをオーナーへ渡す前に、細い目の者から受け取ったアドバイスを伝える。慣れるまでは、静かに見守る。出来ないなら、また同じことが起きるかも知れないとも加えた。