§ 第1章 へその下に気合いを入れる §

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                謎の転校生 「いってらっしゃい!」 「いってきます!」  彼女は「佐藤美鳥(さとうみどり)」という。 現在高校二年生。 在り来たりな名前だけれど至って健康で活発な女子高校生だ。  美鳥の背の中心に手の甲より少し小さくて薄茶色の鳥の痣があった。 と言ってもそれは醜いものではなく、 美しく舞う鶴の様だった。 それで「美鳥」の名が付けられたと彼女は思っていた。 しかしながらこの痣に特別な意味が隠され、 ここでは単なる痣にしか見えなかったけれど別世界では「ある家系の証」だった。
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