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「おはよう! 美鳥、
久しぶりだね。
夏休みがあっという間に終わっちゃってさ。
ところで元気ないけど、
どうかしたの?」
クラスメイトにボソリ尋ねられた。
美鳥は滅多に落ち込まない明るい性格だった。
「気のせいよ」と、
苦笑いして席へ着いたがどうやらそうではなかった。
「席につけ」担任が教室へ入るやいなや後ろに見知らぬ男子生徒がいた。
「転校生?」誰もがそう思って彼を見ていた。
「皆、
静かにしろ。
転校生を紹介する」先生は彼の名前を黒板に書いた。
名は
「松崎 紅葉」と言って、
夏休みにこの街へ引越して来た。
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