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午後十二時四十五分。
僕が学校の一日の中で最も楽しみにしている給食の時間になった。給食の後の昼休みも楽しみだけど、それは二番目。遊ぶにしても体力がいる。まずはお腹を満たさないと。
今日のメニューは僕の好きなハンバーグとポトフだった。たった五分くらいで目の前の食器が空になった。隣の席にいるマー君もお腹が空いているのか、がっつくように食べている。
「そんなに急がなくてもいいんじゃないの」
「おかわりは早い者勝ちだからね」
マー君は食べ終わったのか、食器を持って席を立った。
あんまりマー君がおかわりするイメージがなかったから少し以外に思ったけど、そういう日があってもおかしくはない。すごく気分がいい日があるように、すごくご飯を食べたいと思う日もある。
やがてマー君がご飯とポトフを山盛りについだ食器を持って戻ってきた。
「休みの人がいれば、余った牛乳をもらえたかもしれないのに……」
席に座ってすぐにマー君が呟いた。
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