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「いやです。和雅さんをたくさん見たい」
荒い息づかいを隠そうともしない俊介にまた、唇をふさがれる。耳の後ろを這う指先が熱くて、相田の視界は瞬く間に揺らぐ。
「あっ……俊介」
「この温かさ、今日は特別に感じます」
触れあう肌に、同じことを相田も思っていた。触れられてうれしいのは、いつものことだけれど、密着した肌からいつにも増して温かみが伝わってくる。
とはいえ、俊介の言葉が直球すぎて、気恥ずかしさに顔を反らした。
「いつもと違う和雅さん、新鮮」
「それ、前も言った……」
「そうでしたっけ?」
「…………オマエ、最近生意気だな」
抗議すると俊介はふっと目を眇める。言葉より、視線の方がよほど雄弁だ。はっとするほどの色気を纏った瞳に捕らえられ、相田はぶるりと震えた。
「あっ……はぁ……っ」
「今日は全部、俺にさせてください」
「んっ……」
耳元で囁かれ、くちゅりと生温かい舌が耳穴を犯し、耳たぶを食んだ。親指が胸の尖りをはじき、つままれる。反対側は吸いつかれた。違う刺激なのに、同じように芯をもったそこを、今度はちゅぷちゅぷとなめ回してから軽く歯を立てられた。
「んっ……ふ、……くっ、あ……それやだって……ひゃっ」
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