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「ん、む、ん……んふっ……」 「和雅さん、かわいい……」  俊介はソファ下の小さなボックスを探っている。ゴムを取り出そうとしているのがわかって、その手を引いた。 「和雅さん?」 「…………このままで」 「でも……」 「いいんだ、オマエがほしいの」  ナマで……と囁くと、ぐうっと低い唸り声を上げた俊介は、熱情の切っ先を相田にあてた。その硬さだけで再び達してしまいそうになるくらい、相田も昂ぶっている。 「はやく……きて」 「もう知りませんから」 「いいから……うっ……ぐ……はあ、あー……」 「和雅さんっ」  みつめあいながら、ぐっと一気に最奥まで突かれると、頭の中で星が飛ぶ。求めていたものを与えられた喜びで、全身が歓喜でわなないた。 「あ、……う、ん……ん……」  中を俊介でいっぱいにされていると思うだけで、こころが満たされる。突き上げられるたびに嬌声をあげてしまう。 「あっ……あ、あ……」  不意に両膝をつかまれ、身体をふたつに折りたたまれる。 「んっ……ふ、……う……」  うなじを引き寄せ、キスされると繋がった部分が、より密着した。 「ふかっ……ああっ!」     
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