199/206
前へ
/220ページ
次へ
「和雅さんは、俺にしがみついてればいい」 「あ、あ、……あっ……ん」  開きっぱなしの股関節は痺れてくるし、繋がった部分はじんじんと熱を帯びてきて痛みを感じるくらいだ。それなのに、俊介の熱に圧倒されて、相田はされるがままになっている。  もうすっかり、余計なことは考えられなくなって、揺さぶられるたびに嬌声を上げることしかできない。  過ぎる快感に出てくる涙も、汗も、唾液も、構わず俊介が舐めとってしまう。きれいになった後には口づけられる。 「知ってます? 乳首触ると、中がすごい締まるんです」 「しらなっ……あ、……やっ」  舌で胸の尖りを転がし、吸われるだけでもトびそうになるのに、下から円を描くように突き上げられて、相田の身体はもはや自分で制御できなくなっていた。ただ腕だけを、俊介にいわれたとおり、しがみつかせているのだけで精一杯だ。 「俊介……キスして……」  俊介の髪に指を滑り込ませ、掻きむしりながら唇を貪る。 「んっ……ふ……、んあっ……やっ……もう……」 「また中でいきそうになる?」 「ん、いくっ……あ、おかしくなる……」  ――おかしくなって、和雅さん。     
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

534人が本棚に入れています
本棚に追加