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 翌朝――。  俊介がもぞりと動いた気配で、相田も目を覚ました。全裸で、いろんな体液を貼り付かせたまま、乾いてしまった肌は引きつっている。とはいえ相田はぴくりとも動けなくて、ただ悠成が起きてこなくてよかったと思うだけだった。  俊介は相田がまるで動かないので、まだ眠っていると思ったらしく、相田にガーゼケットを掛け、シャワーを浴びにいったようだ。 「っ……たあ……」  身体の節々が痛い。相田も起き上がって早くこの状態から身支度を調えなければと思うのに、身体はまったくいうことを聞かない。 「おはようございます、和雅さん」 「おはよ……」  俊介に温かいタオルで身体を拭かれる。昨晩の行為とは全く別のやさしい仕草で、汚れを拭われ、相田はうっとりと目を閉じた。 「寒くないですか?」 「うん……っつ……」 「ごめんなさい、染みましたね」  鎖骨から肩にかけては、皮膚の薄い場所にこれでもかと赤い斑点がつけられていて、タオル生地を滑らすとじんじんと疼いた。 「だから毎回容赦ないんだよ……」  ぶつぶつとつぶやくと、俊介の手が止まった。 「だって……いつも和雅さんが煽るか……」 「煽ってない!」 「と、とりあえず、悠成が起きてくる前に、きれいにしちゃいますね」  身体を拭いてくれた後は、かいがいしく、着替えまでさせてくれた俊介は、相変わらずぐったりとしている相田をソファに座らせ、自分はその傍らに跪いた。
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