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「今だってどっちかのうちに一緒にいるし、そもそもだって近いじゃないか」 「いえ、ちゃんと、一緒に暮らしたいんです。同じ家で」  実はマネージャーにも了承を得ているとのことだった。  そこにたどり着くまでのマネージャーの苦労を偲ぶと、またげっそりと老け込んでしまってはいないかと、心配になってくる。  以前彼の担当する若手の中で、俊介はびっくりするくらい手がかからないと話していたが、最近は間違いなく一番手のかかる俳優だろう。 「だけど悠成にはなんて説明するんだ?」
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