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満保とつきあっている頃、息子である俊介も一緒に暮らしていたことや、高校生のときにも追いかけられていたこと、そして今回、再会してから子持ちだと知ったところまでをショートカットで話した。
「うそっ……子持ちっ? 売り出し中のイケメン俳優だろ。それってバレたら大変なんじゃない?」
「……だろうなあ。あっ、シンジに限ってそんなことはないと思うけど、子持ちのことは他言無用で頼む」
「もちろんそれは、わかってるよ」
もはや相田でもテレビで目にしない日はないくらい、俊介の露出はめきめきと増えている。子持ちであることが露見したら、確かに大問題だ。
「だけどカズの問題はそこじゃないんだよねぇ。結局のところ、どうしたいわけ?」
「どうって……」
「昔も今も気持ちには応えてやらないくせに、子持ちだったことにはモヤモヤするわけだ」
「それを言われちゃうと、返す言葉もない」
うぬぼれているわけではないが、あれ程相田に固執していたくせにと思ってしまう。
どんな理由があったにせよ、女性と関係を持ち、最終的には父親になる覚悟を決めたのが、相田を追いかけていたのと同じ時期だということが、どうも腑に落ちなくてモヤモヤするのだ。
「でもお金をもらって、女性とデートをしていたこともあったんだろ?」
「それも一回見たきりだったからなあ」
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