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「はー、はー、はー。」 何でこんなことになったんだろう? 街を走り回る私は、刑事だ。 始まりは、上杉達也の妻和子が警察署に娘の希望の捜索願いを出した事だった。 小学一年生の希望が日が暮れてもまだ帰って来ないと、和子が慌てて警察署に駆け込んできた、上杉家はこの地域の名家で、所長の指示により多くの警察官が駆り出され捜索が始まった。 何も手掛かりないまま、三日が過ぎた。 所長の怒号が署内に響き渡る。 「何故手掛かり一つないんだ~~、お前たちしっかり捜査しろ。」 そんな事、叫ばれても仕方がない、本当に何もないのだから、下校途中の怪しい車や怪しい人、しかも、犯人からの身代金要求まで、一切の手掛かりがないのだから。 本当に希望は突然と消えていなくなってしまったのだろうか?
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