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「はー、はー、はー。」 え? じゃあ何で今、私が走っているのかって? さっき、事件に動きがあったのだ、上杉家に電話があり達也が出たのだが…いや正確にはこちらに教えてなかった達也が隠し持っていた携帯電話にだった。 つまり、会話の内容や逆探知もできないまま、達也が走りだし、それを私は、追いかけているのだ。 回りの捜査員が右往左往するなか、私は、見失わないように全力で追いかけた。 無線で達也の事を注意してみる怪しい人がいないか探させる、だが街中を走り回るスーツ姿の男がいたら、関係無くても注視してしまうものだ、全然手掛かりにならない。 しかし、達也は金等を用意はしていたが、それを持たずに飛び出した、一体何が起きているんだ? 「おい、達也さんが隠し持っていた携帯電話の解析は進んでいるか?」 無線に応答がなかった、まだ何も分からないのだろう、うっかり通知ありでかかっていたらと甘い期待をしていたのだが、残念だ。
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