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「はー、はー、はー。」 いつまで、走るんだ…あれ? いつの間にか、タブレットを持っている、何時手にいれたんだ? 達也がタブレットを凝視しながら、走っている。 まずい、誘拐が金目的ではないのなら、今走らされている達也の命が目当てなのではないかと思い付く。 辺りのビルやマンションで狙撃出来そうな場所、人を見張ってくれ、息切れでちゃんと喋れたか分からないが無線で伝えた。 達也が、壊れた塀の間を抜け自宅の庭に着いた。 「どうなっている?上杉家の庭の塀は何時壊れた?」 ぷーぷー、無線から「事件前から、壊れていたようです、それと今、達也さんが持っているタブレットは娘さんの物のようです、先ほど奥さんから確認とれました。」 「そうなのか、犯人が置いたということか?」 「確かに、行方不明になった時に、ランドセルに入っていたらしいんですが…」 「何だ?どうしたはっきり言いなさい。」 「いえ、達也さんが隠し持っていた携帯電話、昔ので、とっくに使えなくなっていまして、娘さんのタブレットも家のWi-Fi用で外で使えないもので…」 「何いってるんだ、犯人が使えるようにしているかもしれないじゃないか?」
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