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泰平のアパート、帰りに買った晩の食事を済ませると
ベッドに寝転び考えていた。
金の問題は計画が立てられる。
しかし就職が大きく影響してくるのだから
今は就職に集中するべきだろう。
今回の会社は条件がいい。
きっとこんな条件の良い話はもう無い。
就職して、3年で会社の十分な戦力となったとする。
それから5年の間に結婚するとして、その頃俺はもう40に手が届く。
その歳から子供を育てたなら、大学卒業の頃俺は定年を迎える。
今回の会社でギリギリ。
就職にしろ、結婚にしろ何ひとつ失敗は許されないじゃないか・・・
俺の人生は常にギリギリだった。
このまま死を迎えるまでギリギリな人生が続くのか?
泰平はやがて目を閉じ、眠りについた。
「JUNP!♪JUNP!♪JUNP!♪」
「ひゅーひゅー!!!」パチパチパチパチ!!!
カラオケボックスの一室、曲が終わり先程まで絶叫し
大声で飛び跳ねた余韻が一瞬で静けさに掻き消され
次の曲を待つまどかの視線がソファーに置かれたスマホの画面に流れた。
泰平へのメールから4時間、返事は無い。
プルプルプル!
タイへー?!
曲が始り、少女達が立ち上がり思い思いに踊り始めるのを尻目に
まどかはスマホを取った。
なんだ、元バイト先の先輩か・・・
゛まどかちゃん元気?この前の話覚えてる?(・∀・)゛
゛この前はごめんm( __ __ )m 今日はバイト無いから相談のるよ! ゛
゛辛い時には人に話した方がいいよ、俺に話なよ!?? `ω´)? ?゛
くすっ!変な顔文字!
そうだな、先輩でもいいか。
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