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「まどか~何ていわれた?」
「奨学金の話、地元の国立なら何とかなるって言ったけどね」
「へぇ~あたしは専門だからさわからないや」
「そだ、帰りカラオケ行かない?」
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「そう!オモテ面接だったんだ、あそこは成長株だから俺も転職したいくらいだぜ!」
「でも、転職って言ったって厳しいぜ」
「そりゃそうだろ、うちだってお前が辞めてからどんどん派遣と入れ替わってる」
「会社としちゃあ俺たち正社員なんて石潰しなのさ」
出るも地獄、残るも地獄か
扶養家族が居ない分俺はまだマシな方なのかもな・・・
「なぁ、つかぬ事を訊くけど」「"自分を壊したく"なるなんて事あるか?」
突拍子も無い問いかけに元同僚の顔色が変わる。
「なんだよ藪から棒に、そりゃあ周りから耐え切れない程のプレッシャーに曝されたらあるかもしれないけど?」
「お前変だぞ、そんな思いつめるなよ?」
「勘違いするな、俺は大丈夫さ」そう元同僚にいい訳するが
「じゃまたな!」
そう言うと元同僚はそそくさと店を出て行った。
「プレッシャーね・・・」
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