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刺客!?
ヒデオは万松寺近くにある《台湾の焼き包子包包亭》って店に入った。
ナゼかMisiaの『つつみこむように』を思い浮かべた。ヤキパオズパオパオテイ、『クラリネット壊しちゃった』にそんなフレーズなかった?
中学のときにさ?俺をもて遊んだ小悪魔な女子のファゴットをぶっ壊した記憶がある。
蒸してから焼くことによってパオズの旨味が増すらしい。三河産のもち豚を使っているから余計にウマイ。
「これで160円って元取れるの?」
店員さんに聞いたら、「石ちゃんみたいね?」って笑われた。
「ひでーな?あそこまで太ってないよ」
「あんまり騒がないで」
「通りの殺人になっちゃうからね~?」
「ブラマヨも真っ青の黒いギャグね~?」
「台湾っていやー、臭豆腐が有名だよね?あんなもんよく食べるよね?」
「どことなく臭豆腐みたいな顔してるわね?」
「よく言われる」
大須ってあんまり歴史的な薫りがしないな?歴史的な薫りがするところってミステリーの舞台にもなるよな?
ヒデオは白壁に行ってみることにした。
栄に1度戻るか?ホテルに充電器置いてきちゃった。(-_-;)
地下鉄に乗ってトコトコ、大沢在昌の『感傷の街角』を読んだ。佐久間公ってカッコいいよな?俺に似て。90年代に発表された作品なのでスマホやケータイのシーンがない。
ケータイは便利だけどさ?クローズドサークルがやりづらくなったよね?昔だったら孤島か雪山に追いつめて電話線切っちゃえば、ジワリジワリって殺人が楽しめたのにさ?
もっ、もちろん空想のなかでだぜ?
栄に戻ってきた。
黒いスポーツカーがビュンッって通り過ぎる。
「あっぶねぇな?速度守れよ!」
名古屋テレビ塔がそびえ立つ。
日本初のテレビ塔なんだぜ?地デジに変わったことにより外観も変わったらしい。
バルコニーの南側はビデオは入れない。
恋人の聖地になっている。
ヒトリモノを嫉妬の毒薬でジワリジワリと苦しめて殺すそうな?
サングラスを掛けた怪しい男がソフトクリームを舐めながらこっちを見ていた。
「なんだよテメェ?俺になんかようか?」
「あんまり調子に乗るなよ?ヒデオ」
どことなくキム兄に似てるな?そーいやこの辺にあの方が運営する居酒屋があったよな?
ホラーやサスペンスは今回はNGだ。まさか、銃弾が飛んでくることは…………ビュンッ!
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