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この日から見る物全ての世界観が変わった。
手を繋ぐ事も何も出来ないけど
一緒に同じ時間を過ごせるだけで幸せだった。
そばにいれるだけでそれだけで良かった。
この時の私にはわからなかったけど
一緒にいれる時間はそう長くはなかった。
毎日平凡に過ごして隣に座ってみたり
ちょっと冒険して隠れて手繋いでみたり…
毎日が私にとっては刺激溢れる毎日だった。
ある日私は急に職員に呼ばれた。
え、もしかしてバレた…?
どうしよ…なんて考えながら
職員の後ろに着いて行き面談室に通された。
そこに居たのはCWさんだった。
バレてないのかとホッとしたのと同時に
なんだか嫌な予感がした。
CW/こんにちは、立ってないで座っていいよ。
私/あ、はい、失礼します。
今日はどうしたんですか?
CW/最近調子はどうかな?
元気にやってるかな??
私/それなりに慣れて楽しく過ごしてます。
CW/そっかそっか。
それで、今日来たのはね…
お母さん退院出来る事になったんだよ。
また一緒に暮らせるようになるよ。
私/本当ですか!?!?!?
良かった…また一緒に居れるんだ…
CW/良かったね、お母さん凄く頑張ってたんだよ。
ゆらちゃん達に会いたいって。
私/そうなんですか…。
CW/じゃあ来週頃に迎えに来るからね。
もう少し頑張ってね。
私/わかりました。
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