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「…わかった。じゃあ約束して」
先輩は俺の濡れた髪に手を差し入れて引き寄せた。
なぜかすごく楽しそうな表情だ。
「今後は絶対、他の女の子と寝ちゃダメよ」
「当たり前ですよ!先輩がいるのに」
「でも今までの例があるでしょ」
「それは先輩が手に入らないからで…昨日言ったじゃないですか」
彼女に触れてしまったが最後、もう他は受け付けなくなってしまったんだから。
たぶんこの災難は一生続く。
「あと、女の子と二人で食事に行くのもダメ」
「…はい」
「なんで返事が遅いの?
そうだ、管理部の子とは?」
「管理部…?
ああ、行きましたよ。三人でね」
「三人?」
「二人だとややこしいんで、中野も連れていきました」
「最後はまた中野君が泣いて終わった訳ね?」
「そうです。期待通りに」
「ほんと、狡くて嫌な男」
「中野が?」
「篠田よ」
先輩がキュッと抱きついてきた。
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