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「…先輩だって」
彼女の顔をあげさせて首筋にキスをした。
「フラフラと他の男にキスされたり服脱がされたりしてないで下さいよ」
「違うわよ!そんな…服ったって、ボタンだけだったって言ったでしょ」
「充分ですよ」
彼女の首筋と胸元のあちこちに俺の嫉妬の印がついていて、さきほど風呂前に彼女が鏡を見て悲鳴をあげていた。
「今後はこんなものじゃ済まないですから」
「どんなことするの?」
「そりゃもう好き放題」
「ゆうべだって好き放題やってたじゃないの」
彼女と笑いながらキスをする。
湯気でもう鏡がすっかり曇った洗面台に寄りかかり、二人とも熱くなってきた時。
ぐぅ、と妙な音がした。
「…女王でも腹が鳴るんですね」
「だって昨日から食事抜いてばかりなんだもの…。もうお昼だし」
真っ赤になった彼女は初めて見る。
「サラダぐらいしかないですね……何か食べに行きますか?」
「でもこのキスマーク目立つわ」
しばらく考えた後、彼女はにっこり見上げてきた。
「ねえ、ピザ食べたい」
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