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米州部以外は消灯した薄暗い大部屋で一人、天井を仰いで溜め息を吐く。
仕方ない。とにかくやらなきゃ仕事の山はなくならないんだから。
がむしゃらに作業を始めたけれど、どうしても離陸時刻が気になって時計を見てしまう。
「……腹減った!」
ごまかすように机の隅に置いてあった課長の菓子を口に放り込む。
「……まずっ」
改めて包み紙を眺めた俺は、消えかけた賞味期限を見て吐きそうになった。
整理で引き出しの奥から出てきたやつを適当に寄越したらしい。
「あのおっさん…」
コーヒーで消毒だ。
パソコンを閉じて立ち上がり、真っ暗な廊下を休憩室へと向かった。
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