読みきり

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アルギスの館に入ったコウ達は、捕らえられている街の皆を解放しようと暗い牢屋の中を歩き二人はミナの妹達を探していた。 するとその無数にある牢屋の奥には、ミナの妹ラーシャが怯え、牢の中でうずくまっていた。 その妹の姿を見てかけつける姉のミナ。 ミナは妹のラーシャに向かって、 「もう大丈夫よ、ラーシャ。 落ち着いて、大丈夫だから。 今、あなたを牢から出すから。 ……それにしても、貴方、見たところ一人でいるみたいだけど他の皆は一体どこに消えたの?」 ミナはラーシャが入ってる牢から鍵をコウに壊してもらいラーシャは牢から出た。 確かになぜラーシャだけ監禁されていて他の者の姿が見当たらないのかこの時コウもおかしいと思い首をかしげ疑問に思っていた。 コウ達が他の皆はどこに行ったんだとラーシャに言い牢から出てきたラーシャに聞くと、その時いきなり二人の背後からどす黒い声をして二人に声をかけた。 そしてその声の主は機嫌がよさそうでたしなむような声で、 「ほほう、なるほど。この館にネズミが入ったと聞くが、これはこれは粋の良さそうな実験対象のモルモットどもだな、ハハハッ…… お前たちならいい素材になりそうだ」 といきなり顔を見せたのはこの館の主アルギスが現れ、アルギスはいきなりコウ達に向かって魔法で攻撃を仕掛けてきた。
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