桜並木の伝説

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放課後の教室、ボクと優花さんだけが残っていた。二人で掲示物の張替え作業を していた。 「なんでアタクシが長谷川と居残りなんか…」 高飛車な優花さんに、ボクはいつものごとく敬語で応えた。 「仕方ないじゃないですか、小野寺さんとボクはクラス委員なのですから」 小野寺優花さんは地元の名家のお嬢様。黙っていればアイドル級の美少女なのだが 常に上から目線で話をするためクラスでは孤立していた。 ボクも最初は距離を置いていたのだが、一緒にクラス委員の仕事をしていくうちに、 彼女にだんだん惹かれていった。性格にはかなり問題があるが、意外と思いやりがあり、 やさしい面も多々あったからだ。 まあ美少女ということが一番なのだが。
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