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孔明は視線を質問した学徒に合わせることもなく、空に漂わせる。
悪意を持ってそうしたのではなく、思考の囚われをおそれ視界をのびやかにするための孔明の癖のようなものではあったが、人によっては傲岸だと受け取られてしまうものだった。
癖でいえば、孔明の学業への傾向は知識を多量に蓄積することをあまり重要視せず、歴史上の出来事の要因と結果、その関わりを重視した。
また、何かを想定するときは枝葉は省き自らの身体髪膚に即した卑近なことであるかのように考えることができた。
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