0人が本棚に入れています
本棚に追加
「……ねぇ、優美?」
「なあに?どうしたの?」
「……やっぱりなんでもない」
「な・あ・に?気になるから言いなさい、咲」
「うっ…昨日、C組のサッカー部の人に呼び出されたでしょ?」
「ええ。それがどうかした?」
「その……あの……何て言ったの?」
「は?」
「あの…告白……だった?」
「そうだけど?勿論断ったわよ。左京以外とどうこうなる気もないしね」
「そう…だよね。…優美は、迷ったりとか、しない…?」
「……なあに、哲と何かあった?」
「そ、そういんじゃないけど………哲の愛情表現ってよくわかんないな、って…」
「そう?そりゃ無口だけど彼、咲のこと大事にしてるじゃない」
「う、うん…。急に抱きしめられるタイミング…あれもよくわかんない…」
「咲のことが好きだから急にぎゅーとしたくなるんじゃない?私も咲を抱っこしたくなる時があるもん」
「な、なんなのそれ」
「哲はちょっと空気読めないけど、何よりも咲が好きなのよ」
「でも……恥ずかしいし、言葉にして欲しいことも…」
「哲から貰った花束写メ見ながら言うセリフじゃなくない?」
「う」
「咲も哲が好きなんでしょ?もっと自信持って?」
「……うん。私も哲が好き…なのよね………優美も好きだからね」
「ふふ、ありがとー」
最初のコメントを投稿しよう!