libra

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「……ねぇ、優美?」 「なあに?どうしたの?」 「……やっぱりなんでもない」 「な・あ・に?気になるから言いなさい、咲」 「うっ…昨日、C組のサッカー部の人に呼び出されたでしょ?」 「ええ。それがどうかした?」 「その……あの……何て言ったの?」 「は?」 「あの…告白……だった?」 「そうだけど?勿論断ったわよ。左京以外とどうこうなる気もないしね」 「そう…だよね。…優美は、迷ったりとか、しない…?」 「……なあに、哲と何かあった?」 「そ、そういんじゃないけど………哲の愛情表現ってよくわかんないな、って…」 「そう?そりゃ無口だけど彼、咲のこと大事にしてるじゃない」 「う、うん…。急に抱きしめられるタイミング…あれもよくわかんない…」 「咲のことが好きだから急にぎゅーとしたくなるんじゃない?私も咲を抱っこしたくなる時があるもん」 「な、なんなのそれ」 「哲はちょっと空気読めないけど、何よりも咲が好きなのよ」 「でも……恥ずかしいし、言葉にして欲しいことも…」 「哲から貰った花束写メ見ながら言うセリフじゃなくない?」 「う」 「咲も哲が好きなんでしょ?もっと自信持って?」 「……うん。私も哲が好き…なのよね………優美も好きだからね」 「ふふ、ありがとー」
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