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オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-999は望む限り施設を自由に散歩することを許されていますが、それ以外の際には檻に居なくてはなりません。対象が夜に檻から出る事に出ることは許可されておりませんし、また施設の外に出ることはいかなる時間帯でも許可されておりません。檻は清潔に保たれ、そして食餌は日に二回取り換えられることになっています。全ての職員は他に仕事がない時、または休暇の時に限ってSCP-999の檻に入る事を許可されています。対象が退屈な時、穏やかで非攻撃的な声色で話しかけたら、職員は対象と一緒に遊ぶこともできます。
説明: SCP-999はピーナッツバターに近しい粘度の、大きく、まとまりがない、ゲル状で半透明、約54kg(120ポンド)のオレンジ色のスライムのように見えます。対象の大きさとかたちは絶えず変わっているにもかかわらず、大抵は大きなお手玉型の椅子の様な外観をしています。SCP-999の組成は油性の、しかし近代科学では未知の物質で構成されています。また対象はオレンジ色の塊を取り巻く薄く透明な膜以外に発声のための器官を持っていないように見えます。
対象の性格は「遊びたがりで犬のようだ」と最もよく述べられています。例えば対象はアプローチされた時、最も近い人間に向かってズルズルと這いずってからその人の上空に跳躍し、二本の偽足で人間を"強く抱きしめ"て、その間三本目の偽足でその人の顔を撫でつつ、またずっと甲高い「ごぼごぼ」と「くうくう」という音をまき散らします。SCP-999の表面はその"強く抱きしめ"た人の誰にとっても心地のよいそれぞれ異なる香りを発散します。記録された香りは、チョコレート、洗いたての洗濯物、ベーコン、薔薇、そしてプレイドゥ(子供用のカラー粘土)…。
SCP-999の表面にただ単純に触れる事で、急激な多幸感が発生します。そしてその多幸感はSCP-999の肌に長く触れれば触れる程激しくなっていき、しかもこの存在から分かたれても長く継続するのです。
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