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しかし、真相は
『パーティーに可愛いおにゃのこが欲しかったのだ!』
『薫ちゃんとかぜったい僕好みの黒髪ロング眼鏡の、ちょーっと照れ屋な女の子だと思ったのに!!』
『なーんで少女漫画に出てきそうなナヨいイケメソがでてくるんだよおおおお死ね!!!』
はは、人の名前に童貞的理想の女性観丸出しのきったねえ妄想貼り付けて、
世界を救うとかクソ危なそうな使命まで勝手に背負わせたあげく、
言うに事欠いて「死ね」ときた。
「お前が死ねええええええええええ!!!!」
「いやあああああ!!! なんか覚醒のオーラでてるううう!!! 僕でもそれ出たことないのにいいいいい!!!!」
脳裏にイメージが浮かんだので、両手のひらを前に押し出してみた。
なんかゲームとかでしか見たことないような極太ビーム出た。
ちゅどーん、という巨大な爆発音とともに黒焦げになった佐倉の身体が、破砕せしめた壁の外へと飛んでいく。
岩 破
爆 砕 閃!!!
なんかすげえ少年漫画にありそうなエフェクトと一緒に空中にでかい文字出た。
なるほど、これが『勇者』の力ってやつか。
「ウィザードさまー! なんでくろこげなんですー?」
「てーへんだー、ウィザードさまがやられちゃったー!」
外からかわいらしい声がわらわらと聞こえる。
「ウィザード」というのは佐倉の事だろう。
なんか魔法使いっぽい帽子かぶってたし。
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