異星から故郷へ

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我は、どうせなら、その素晴らしき魔練術を教えて欲しい 「今、この間に授業をしても良いのだぞ」 「でも、実践しか無いからね、はい、エスクリッド先生から受け継いだ、本よ」 エスクリッド理論初級編を読むと、早速我は実験を始める、すると 「んー、伸びしろはあるけど、魔練術の腕前は平凡以下、魔力の練り合わせも足りないね」 「我を愚弄するか!!」 「これじゃ、20点ですね、まずは気合いと言う魔力が足らない、次に動作がぎこちない……」 さすが先生、文句のレベルは激辛ハバネロだ 「こんな、屈辱初めてじゃ!!」 我は先生に掴み掛かった 「ひや!!」 大先生は助け船すら出さず、自らスリープの魔法を掛けて眠り直し、かく言う爺やもこの魔練術について知識がない、先生が言い直す 「あのね、魔力を込めてポーション作らないと、まともな回復薬も作れませんよ」 「むう……」 魔力とは何じゃ? 凄い眼力でこねくり回して作ると、どうやら成功したようじゃ 「うん、100点」 「うむ、目力が必要なようじゃ」 「そこじゃない、力込めたから、自然と魔力がこもったんでしょう、魔力は強弱で生成品の能力が、がっくり変わるから注意してね」 「あい、わかった」 そして幾つか魔練調合をすると、エスクリッド理論中級編に入る 「エーテルとは何じゃ?」 「エーテル覚醒丸、ほら、これがレシピ、あんたが自分の為に、この薬を材料から選んで作る」 「あい、わかった」 見たこともない素材が一杯出される、エーテル覚醒丸か、ロダンの実とはこの赤い実かのう 「ロダンの実はどれじゃ」 返事がないが見守っている 「おい、先生!!」 「ん? それはカッカの実」 違うのかこんなに紛らわしい物を出して、我は緑色の実を掴むと 「この緑の実なんて怪しいぞ」 「それが正解」 試して居るのかならば 「竜角は大きいから、その薄っぺらな角じゃろう」 「そうよ、なんとなくでも、結構センスあるね」 レシピと睨めっこしながら確める、エーテル覚醒丸に必要な素材は、ロダンの実1、竜角1、大地霊魂1、黒の砂時計1、白の砂時計1だ 「大地霊魂は、そのガラスケースに入っている、ふわふわした黄色の塊じゃろう」 「ご名答」 「黒の砂時計と白の砂時計が無いぞ、本当に作れるのか?」 我は今まで通り、選択すれば作れると思っていた
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