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奈美は学生と腕を組んで去っていった。
パートのおばちゃんになっちゃった、専門学校の勉強だって、と
笑いながら奈美達は去って行った。
「今は私はカラオケや合コンよりも肉屋さんの仕事の方が楽しいわ」
小さく呟く紗枝だった。
順一とのデートは川原沿いの散歩が定番となった。
エミも仕事以外の楽しみができて嬉しそうにしている。
「僕は目が見えないけど紗枝ちゃんの可愛さと性格の良さは見える奴らより
よく分かるよ、だって見える奴等は色んな人を見ていて外見だけで
気が変わったりするんだろ、僕は紗枝ちゃんが見える、
紗枝ちゃんだけでいいんだ」
「私は見えるけど順一君しか見ないから同じね」
紗枝も嬉しそうに応えた。
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