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「動物の本能なんだ、僕がいなくなるとエミは急に元気がなくなってふさぎ込んでしまうよ、
食欲もなくなるし、エミは正直だから体全体で表現するけど、
僕は4日間だって知ってるから理解出来るけど本当はエミと一緒なんだ」
私が神経質になっていたのは順一の生活じゃなくて順一と離れて
会えなくなるからだ。順一の手を胸に抱いて、
「この時間が一番好き」
と言った。順一も同じだった。
「今夜はここに泊まっていい?」
急に紗枝が訊いた。
「あ、いや、布団汚いから、それに枕がまた大変で・・・」
慌てる順一だった。
紗枝は無視して押入れから布団を広げた。確かに汚かった。
すかさずエミが布団の真ん中にドタッと横になった。
「順一君、エミと寝てんのね」
紗枝が笑った。
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