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布団に入るとエミが紗枝の腹の上に乗って横たわった。
「エミ、重たいわ、お願いどいて、ごめんね今日は満員なの」
エミはしぶしぶ畳の方へ行って大きくため息をついて横たわった。
じっと紗枝を見ていた。
次の日の朝は爽快だった。二人で朝食を取り順一は仕事の準備をした。
「私送っていくわ」
一緒に外へ出た。午後から紗枝は実家へ帰ることになっていた。
母の用事が気になって少々気分が重かった。
「心配することないよ、実家で楽しんでおいでよ」
鍼灸院の前で順一はまたねと入って行った。
エミは一度振り返って紗枝を見た。
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