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遊び友達ができ、昼間ぶらぶらして夜学校へ行く、
大して面白くなかった、仕事をしなくても親がせっせと仕送りしてくれた。
遊びが派手になり金が無くなると親に頼んだ。
今日は本当についてない日だ。
東京に来てすぐにボーイフレンドと半同棲していたが、
つい最近別れてしまった、男が紗枝の友達と仲良くなってしまったからだ。
両親は文句を言うかもしれないが学校なんか辞めて家に帰ろうかと
考え始めていた。
雨に濡れながら狭い歩道を急いでいると前をゆっくり歩いている男がいた。
右手に犬を連れていた。
歩道が狭いので紗枝は男を追い抜けなかった、イライラした紗枝は、
「すみません、急ぎますのであけて下さい」
と男に言った。
男は立ち止まって犬を手元に引き寄せた。
紗枝はすかさず通り過ぎた、男も雨に濡れていた。
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