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「お父さんよく知ってるのね、見直したわ」
当然だよと言う浩二に紗枝は社会人としての男を見たような気がした。
「私に何か大事な用があるって言ってたけど、なに?」
「お母さんが話すと思うけど何だかコソコソやってるみたいだよ、
父さんが口挟むとケンカになるからな」
「非常事態になったら助けてね」
と頼む紗枝だった。
「お父さん一人で食べてんの、お母さんと食べてないの、まあ、分かるけどね
仲が良くない事は」
「お前がいなくなってから母さんとは会話がなくなったよ、
一人で食べる方が美味しいし・・・」
母里江がやって来た、元気だったと聞いて座った。
「この前奈美ちゃんに会ったわ、いい娘さんになって、お母さんも自慢してたわ」
東京での話しも聞いたわよと付け加えた。
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