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「自分が会いに行っても無視される、人付き合いが悪くなって
引きこもっているようだ、タチの悪い男と付き合って金がないのか
レベルの低いアルバイトやっているので心配でしょうがないって」
うわあ、本当? 紗枝はあきれてしまった。
「そんな生活してないよお父さん、アルバイトしてるけど元気だし、
私、奈美と合コンしたり歌ったり踊ったりする気が無くなっただけ」
懸命に弁解した。
「お前の方が大人になったんだろうな」
と浩二。
それに、と言いかけて紗枝は口をつぐんだ。
今、自分の生活を父に言いたがっている自分に気付いた。
「私、好きな人ができたの」
紗枝は話始めた、浩二は黙って聞いていた。
「それで・・・ 順一って奴は優しいのか」
「うん、私よりも優しいし、しっかりしてる」
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