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憧れの横浜の山手、ここに引っ越してきてからカノンを連れて『港のみえる丘公園』に行く。
「明日のあさ………」
気のせい気のせい、第一、いつもいそがしいキミヤ様がくるわけないし、私が側に寄れる人でもない。
公園の噴水のあたりでけっこう目立つお兄さんが数人の女の子にかこまれているのが見えた。
めずらしいな。
ワンワン!
「コラッ、カノンそっちいかない。」
女の子たちがなごりおしそうに離れていく。
「ストップ!」
て言う前にお兄さんに頭なでられていた。
「アリサ、待ってたよ。」
エッまさか………なんでキミヤ様が。
「可愛いな。」
カノンはごきげんだ。
わーどうしよう。
「あんまり時間ないんだけどデートしよ。」
私なんにも言えなくなってしまった。
この日を境に私の秘密の恋ははじまった。
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