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橋の上から見下ろす川は
それはそれは
ゆったりと
周りの景色を映しながら
静かに流れていく
あの日のように
-『あの水面に映った景色を壊せるだろうか』
いつかお前が言った言葉
俺は笑って否定した
水面に映った景色は
石を投げて壊してもまたもと通りに景色を映すよと
お前は言った
『石で駄目なら俺が行く』
そして橋の上から
川へ飛び降りた
俺は後少しで服を掴めた
だけどお前は落ちてった
なぁ
知ってるか
あの日から俺の目に映る景色は
お前が壊したまんまだよ
俺の景色が壊されたまんまなの
なんか癪に障るから
今から殴りにいくよ
だから
待ってろ
今すぐお前にあいにいくから
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