デジャヴ2『学び舎は絶好のターゲット』

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「キャーー!!」 いきなりだった。 教室の前の方にあるドアから、ナイフを持った男が侵入して無差別に刺している。 みんな身動きが取れずに、刺されるがままだった。 人間って本当にヤバくなると何もできなくなるんだな。 逃げることなんて逆にできない。 俺はただ友達が刺されるのを眺めるしかなかった。 「ま、舞! 来い!」 舞だけでも守ろうとするけど、舞自身もガタガタ震えて全く動けなかった。 俺はやっとの思いで、舞のところまで行くと、思いっきり手を引っ張って、後ろのドアから逃げようとした。 「か、か、か、勝手に逃げるな!!」 ろれつが回らない口調で俺たちに叫ぶ不審者。 どんな顔なのか恐怖で見ることができなかったけど、その声だけで俺の心臓は破裂しそうになった。
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