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体がまともに動かない俺はせめて舞だけは守ろうと、舞に覆い被さった。
すると背中に鈍い熱が広がっていった。
「刺された……」
声にもならない叫びを漏らして意識が遠のいた。
気づいたら、脱線事故のように時間が止まっていた。
「た、助かった!」
思わずつぶやいた。
この前のようにやり直すことができる。
舞も救うことができる。
心臓がバクバクしてやばかたけど、ホッとした気持ちが勝っていた。
そうだ。
時計を見ないと。
このストップは何分で、何分前に逆戻しされるのか確認しないといけない。
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