デジャヴ1『電車の安全神話は崩壊した』

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「だろ? 俺もそう思って、舞に言ったんだよ『姉妹って似ないものなんだな』ってな。そしたら何て言ったと思う? 『殺す!』だって怖い怖い」 おいおいおい! その殺す発言覚えているぞ。 やばいやばいやばい! これはデジャヴだ。 見たことのある光景が、もう一度繰り返されるってやつ…… 「祐樹……わりい。腹痛くなった。一緒に次の駅降りてくれないか?」 同時に次の駅に着いて、ドアが開いた。 俺は祐樹の返事を待たずに強引に手をつかんで祐樹と一緒に降りた。 「どうしたんだよ翼。降りるのはいいけど、学校間に合わなくなったじゃないか!」 「俺の勘違いだったらいいんだけど、あの電車に乗ったら、学校どころじゃなくなる」
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