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古林が胸倉を掴んできた。だが俺も引くわけにはいかない。
「妄想を口に出したり実行すれば、変態と呼ばれても致し方ないかもしれないが、脳内で想像するだけならギリギリセーフだと言っている」
「だーかーらー、そもそも、その発想が変態って言ってんだよ。この変態! もう翔に近づくな!」
「なら逆に聞くが、古林は翔に邪な妄想をしたことがないのか? 自分は完全に潔癖だと神に誓えるか?」
「俺は関係ねーだろ!」
「関係ないなら、古林が俺の妄想についてとやかく責める筋合いはないし、翔に近づくなという権限もない」
「あるだろ! 俺は翔の親友だ!」
「俺も親友だと思っている」
「お前のは親友じゃねぇだろ」
「今はまだ親友だ」
「まだとか言うな! キモイ!」
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