51人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺、それ知ってる」
翔が右手を挙げた。
「女子の膝だろ?」
大体あっているが、翔の認識はざっくりだ。
「お前……翔の膝見て萌えてんの?」
古林が、気持ち悪そうに顔を歪ませる。
「違う。膝ではない。男の絶対領域だ」
「男の?」
今度は翔も首を傾げた。
「男の絶対領域とは、ここだ!」
俺は体操着を捲って腹を出した。
「……お前、頭大丈夫か?」
古林が心配そうに俺の顔を覗き込んできた。失敬だ。
最初のコメントを投稿しよう!