ギリギリですよね? いえ完全にアウトです

14/16
前へ
/16ページ
次へ
「俺、それ知ってる」 翔が右手を挙げた。 「女子の膝だろ?」 大体あっているが、翔の認識はざっくりだ。 「お前……翔の膝見て萌えてんの?」 古林が、気持ち悪そうに顔を歪ませる。 「違う。膝ではない。男の絶対領域だ」 「男の?」 今度は翔も首を傾げた。 「男の絶対領域とは、ここだ!」 俺は体操着を捲って腹を出した。 「……お前、頭大丈夫か?」 古林が心配そうに俺の顔を覗き込んできた。失敬だ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加