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「古林には、この三角ゾーンからちらりと垣間見える、美しいコントラストと弾ける情熱が判らないのか?」
拳を握って力説すると、古林が俺の額に手を当ててきた。
「熱はないぞ」
「ごめん。なんかごめん。俺が悪かった」
古林にいきなり謝られた。翔が腕を組む。
「俺、思うんだ。やっぱ秀は勉強のし過ぎなんだと思う」
「同意」
「人間、寝不足だとおかしなことを口走ることがあるって先生も言ってたし」
「激しく同意」
「ということで――」
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