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「どした? 秀(しゅう)。いきなり固まって。もしかして熱中症か?」
翔が「平気か?」と心配そうな顔をしながら、両手をパタパタさせて風を送ってくる。
俺は緩みそうになった顔を引き締めた。
「心配かけてすまない。平気だ。少し寝不足なだけだから」
彼は少し天然だが、友達思いでとても優しい。
学力は中の下だが運動神経は抜群だ。
なによりも、彼の魅力はキュートな外見とは反比例して、男前の性格だということである。
俺はそんな翔に夢中だった。
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