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あーあーあーあー
呻いてばっかり
そんなに辛いのか、私の心よ
悲痛な声が真っ黒な私の中で行き場をなくしている
病みたければ、病めばいいのに
負け組の烙印を嫌う偏屈なプライドで死にかけてら
目の前が黒一色なのは当然
私の顔は可笑しくなっている
ポーカーフェイスをしすぎて裏返しになってしまった顔
心が抓られるたびにぐちゃぐちゃに歪んでつらそうだ
モノクロに満ちた眼球の裏側
見えない代わりに生きている証を耳で探っている
心臓に生かされているだけの私
どっくん どっくん どっくん どっくん
叫んでばっかり
必死さをアピールする哀れな私の心臓
「こんなに頑張っているんだぞ」と言いたげな鼓動
私の心にはそれが痛みでしかないというのに
嫌そうに動き続けても、誰も褒めてはくれないよ
「生かしてあげているこっちの身にもなれよ」と言いたげな鼓動
自分の意思で動いているわけじゃないのに偉そうだな
止まりたければ、止まればいいのに
止まってみろよ、私の心臓
なんて言いつつ、本当は怯えているんだろ、私の心よ
心も心臓もいちいち面倒くさい
もう病んでしまえ
その後で止んでしまえ
これで全部お終いにしよう
人間、正直になったもん勝ちなのだから
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