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あたし
(魅咲 碧李亞)
「みんなって…いったい
何処にいるんです?」
あたしは首を傾げた
ゾーク・ギルヴァンディー
「うん、この魔海(ダークネスシー)の底だよ」
あたしはビクッとする…
あたし
(魅咲 碧李亞)
「で、ですが…ゾーク様
あたし…人間だから、海では息が続きません…!」
あたしはゾーク様に視線を向ける
ゾーク・ギルヴァンディー
「大丈夫…おれが海の中でも
一時的に呼吸が出来るようにしてあげる…
あと、敬語はやめてくれないか?
様づけもかたっ苦しい
そもそも、おれ…そんなに偉くないし…」
ええっ!!
あたし
(魅咲 碧李亞)
「で、ですが…」
あたしは口ごもる
ゾーク・ギルヴァンディー
「そうだな…おれが海王になったら
様づけで呼んでくれ
今はただのゾークだから…」
あたしは小さく息をついて頷き
深呼吸をした
あたし
(魅咲 碧李亞)
「わ、分かったわ…
じゃ…じゃあ…ゾーク」
恐る恐る彼の名前を呼ぶと
ゾークは頷いた
ゾーク・ギルヴァンディー
「そう、それでいい…
それじゃ…行こう」
ゾークは目を閉じてあたしに水掻きがついた手を
かざし何か詠唱し始めた
あたしの回りが綺麗な水色に光る…
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