第2章《翌日の金曜日》

4/5
前へ
/190ページ
次へ
電車とバスを乗り継ぎようやく 自宅前…今日はレポートの宿題はないから 明日、明後日と土日は大学もおやすみ… あたしがお休みの日にやることと言えば ネットサーフィンと読書! 読書はね…伝説上の生物図鑑と天使と悪魔図鑑! これが面白くて♪ 休みの日は欠かさず読んでるの だから…今朝、夢に見たあの半魚人のコスプレイヤーさん… ううん…ベノムペイシェ族の海王ロアベノムの 息子と名乗ったゾークの事も知ってる… 伝説上の生物図鑑に乗ってた半魚人の項目 そこにベノムペイシェ族の事が書いてあった 海王ロアベノムは海神ポセイドン・マーディスの側近で ベノムペイシェ族がその海の大部分を支配していると… そしてその王子が85人いて その中の第1子…つまり長男がゾーク・ギルヴァンディーで 次期海王はゾークになる…と なんでそんなヒトがあたしの目の前に現れたのかは 分からないけど…なんか不思議な予感がする… だから…伝説上の生物には若干、詳しい方よ あたしはエレベーターに普通に乗って 13階のボタンを押す きのう、あのヒトが降りた10階を通りすぎ 「13階デス」 という無機質な声とともに エレベーターのドアが開いた あたしはそこで降りると 137号室に向かって歩く しばらく歩いて自室前に到着すると スカートのポケットから鍵を取り出して家の鍵をあけた 部屋に入って玄関に入り出入り口の鍵をかけた すると、いつもと部屋の雰囲気が違っていたの どう違っているか聞かれると うまく説明できないけど… なにかが違うのよね…
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加